第487回「身体拘束 番外編(1)」

前回のブログのコメント欄は予想通りとはいえ、かなりの反発があった。今回は予定に反して、まずは前回の反響について語りたい。反発自体は仕方が無いが、一つよく考えてほしい。 違法な身体拘束をしてはいけないのはなぜか?どうして現場で勝手にしてはいけないのか? それは現場がどれだけ地獄でも、コンセンサスの無い違法な身体拘束の施行は結局現場の責任にされてしまうからだ。もし、君たちが許可なく勝手に身体拘束…

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第486回「身体拘束 運用(下)」

今週も引き続き身体拘束について語りたい。 多くのコメントを頂いて嬉しい限りだが、誤解や無知、偏見に基づく誤謬が多いのは問題だ。今回もそれに応えていきたい。 ⑦緊急時の身体拘束 コメントに「夜勤中に緊急で身体拘束が必要になったら、どうするのか?」と疑問が出た。何が夜に緊急だ。そんなものあるかと一瞬思ったが、実際に選択の余地がない時には手続きの順番が変わる場合がある。実際にあったケ…

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第485回「身体拘束 運用(中)」

今週も引き続き身体拘束について語りたい。先週号のコメント欄に馬鹿げた身体拘束の実態を報告してくれている。そこでの疑問について説明したい。 ⑤身体拘束は病院でも介護施設でも同じように違法である コメント欄では介護職員には偉そうに身体拘束を指弾する看護師が、自分がケアする側に回るとミトンなどの身体拘束を手続き無視で行うという意見があった。医師や看護師など医療従事者が身体拘束をする場合、も…

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第484回「身体拘束 運用(上)」

今回は久々に身体拘束について話をしたいと思う。 今まで480回以上もブログ及びメールマガジンを書いていると、時々自分が何を書いたのか確認をしないといけない時がある。過去のブログを見た結果、もう少し身体拘束について詳しく書くべきだと今回筆を取った。実際の身体拘束の実施状況においては、適切な運営ができていないことが目立つ。そのことを含めて今回改めて説明をしたい。 重ね重ね申し上げるが、身…

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第483回「社会保障費は社会維持のためのコストなり」

先週俺は介護保険法や障害者総合支援法の条文自体に自立という文字があり、公的な法律の条文から自立をいう文字が存在することが「障害者は周りを不幸にする」などの排除思想に繋がっていると主張した。 多くの常識人は「障害者が生きていると周りを不幸にする」という発言を許されざる暴言だと思っている。でも、多くの福祉系法律には明確に「日常生活を自立させること」を目標にしている。しかし、それは裏返せば自立し…

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第482回「非生産的な人々を排除する理由」

俺がかつて「障害者は不幸しか生まないのか」をテーゼに諸君の疑問に答えたのを覚えているだろうか? 第458回「障害者は不幸しか生まないのか(1)」 第459回「障害者は不幸しか生まないのか(2)」 この後も長谷川豊氏が人工透析について「医師の指導を聞かずに、人工透析になったのなら、治療費は自己負担にするべきだ。それが嫌なら殺せ」と言って、アナウンサー職さえ手放す羽目になった。暴言だと…

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第481回「実務者研修で介護福祉士の質が上がるのか」

さて先週は介護福祉士の受験資格として実務者研修が義務付けられたことによる影響について述べた。コメントとして頂いた元養成機関の方の意見も参考になった。 今週書きたいのは果たして、実務者研修は介護福祉士のレベルアップに繋がるのだろうかという事だ。 介護福祉士の受験資格に実務者研修が義務付けられたことについては、以前から介護福祉士の技術レベルを上げるためと言われてきた。これは介護支援専門員…

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第480回「介護福祉士試験の欺瞞」

今回はブログにコメントを残している方のリクエストに応えたい。 介護福祉士の一次試験が先日行われたが、受験者が半減したことが話題になった。その理由については明らかだ。今まで受験者の9割以上を占める現場職員出身者に3年の実務経験に加えて、450時間の実務者研修を義務付けたからだ。実を言うと3年前にも国は実務者研修を義務付けようとしていて見送った経緯がある。だが、馬鹿な厚労省は本当に実務者研修を…

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第479回「ポストトゥルース(下)」

今週は福祉の職場におけるポストトゥルースについて話していく。 この言葉は政治の世界で有権者が客観的事実よりも、自分の感情論を優先する現象を称したものだが、福祉業界の方がむしろこの言葉はぴったりくる。そのぐらい、福祉の職場は独りよがりの思い込みや妄想、嘘や偏見が支配する世界だ。 前回も話したが、オムツゼロ、車椅子ゼロ、胃ろう無しなど有料老人ホームの中には福祉の既成概念を吹き飛ばす方針を立て…

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第478回「ポストトゥルース(上)」

日本語でも様々な流行語や新語が増えては、そのまま定着したり、消えたりしているが、英語でも同じような言葉がある。最近注目を集めている代表例がPost-truth(posttruth)だろう。以前の辞書には無かったが、オンライン辞書weblioにも登録されている。オックスフォード英語辞典は2016年を象徴する単語としてこのワードを選出した。ポスト何とかという言葉は電車などで使えるICカードのポストペ…

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