第461回「リスクマネジメントとは何か?(2)」

今週は前回の②利用者家族がどんな人間か知らないから始めたい。 通常リスクマネジメントとは事故やトラブルなどをどうやって防ぐかにあるだろう。でも、俺が特に強調したいのは事故やトラブルそのものを防ぐよりも、それ以外の環境面やインテリジェンス(情報)、教育にリスクマネジメントの本懐が含まれている。 前回でも紹介したが、家族の情報を知らない、どういう人間か心理面を分析していないと本当に痛い目…

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第460回「リスクマネジメントとは何か?(1)」

投薬を間違えたり、不適切な手術をしたりする医療事故はもう世間で知られていて、議論尽くされた感がある。新聞でも医療事故などで病院などの医療機関を訴える記事はたまに目にする。しかし、これは余り知られていないかもしれないが、介護施設及び介護事業所でも裁判になる事例が近年増えている。あまり報道価値がないためか、報道される事も当初少なかったが、最近は報道されることも増えて来た。裁判沙汰にならなくても、行政…

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第459回「障害者は不幸しか生まないのか?(2)」

今回も「障害者は不幸しか生まないのか?」「障害者を排除した方が全体の利益になる」という究極のテーゼに続けて応えたい。 前回は要約すると「障害者を排除する」と気軽に言えるのは、自分たちが同じようにならないと思っている思い込みや自惚れに他ならない。だが、現実は福祉を受ける立場と支える立場の境界線は近年ますます曖昧に、薄くなってきている。ふとした挫折や失敗、事故でも福祉を受ける立場になることは有…

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第458回「障害者は不幸しか生まないのか?(1)」

読者諸兄からよくブログ内容にコメントをいただいている。読んでくれるだけでなく、熱心なコメントまでいただける事は文筆家として非常に大きな喜びだ。 最近は申し訳ない事に返事さえしていない事が多いが、きちんと全員のコメントは読んでいるので安心してほしい。コメントをしてもらえるだけでも嬉しいが、中には次の連載の参考になるコメント内容も少なくない。今回は前号の「第457回」のコメント欄に書かれたあっ…

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第457回「障害者施設殺人事件について(3)」

今週も例の障害者施設の殺人事件を巡って、見解を述べたい。長いものでもう3週にわたる。今週もあの事件について語ろう。 先週も述べたが、職員の人権擁護についての考え方が余りにも出来ていないのが社会福祉業界の欠陥と言ってもいい。何度も述べるが、職員が安心して働けない環境を経営陣や行政が放置している限り、このような虐待や暴力犯罪は無くならない。特に残念なのは職員の人権を踏みにじるのは上司や職場だけ…

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第456回「障害者施設殺人事件について(2)」

前回のブログでは容疑者の「障害者はいない方が家族が幸せだ」というような発想は昨日、今日出たものではない。すでに社会の中に、そのような傲慢極まりない差別発想や排除思想が根付いていることを強調した。今週に入り、第三者によるこの事件の調査を行うと発表があったが、それもどんな内容になるか注目だ。 そして今回の蛮行については、皮肉なことに障害者を幸せにするはずの自立支援や社会参加の政策実施が今回の惨…

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第455回「障害者殺人事件について(1)」

今回は前回諸君らに宣言したように、例の相模原市の知的障害者施設での殺人事件について語りたい。 この事件の一報を聞いたときに俺が思ったのは「この事件は日本の社会福祉の敗北だ」と言う事だった。福祉だけではなく、日本社会そのものがあの凶行を生み出したと言える。と言うよりも言い方を替えれば、あの凶行は現在の福祉及び社会構造が抱える残虐性とも言えるのだ。 どういう意味か? まず釘を刺しておき…

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第454回「ネガティブトークに克つ方法(2)」

今週はネガティブトークに対する必要な対策とその準備について説明していく。今までネガティブトーク自体がこの社会福祉の業界で認識されていないため、その対策が進んでいない。だが、この世界で働くためには何を言われても、何があっても動じない鉄のメンタルが必要なのだ。それと攻撃してくるのは利用者だけじゃない。利用者家族やその関係者、意外な事に一緒に働いている職員からもいわれのない誹謗中傷や侮辱を受ける事は少…

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第453回「ネガティブトークに克つ方法(1)」

先週俺は「ネガティブトーク」という言葉を出したのを覚えているだろうか?よく考えれば、福祉業界では星の数ほど否定的な現実がある。安い給与、ブラック企業並みの待遇もさることながら、利用者からの暴言、暴行、クレーマー家族、同僚や上司からの嫌がらせやいじめ、妬み嫉み、人間関係の争い、無理解、無責任、虐待、事故、本当にろくでもない世界だ。他の業界でも醜い一面は多かれ少なかれあるだろう。でも、福祉においては…

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第452回「在宅は最も危険な場所(2)」

先週は在宅介護が最も虐待が多いことを強調した。その数は施設が200件ぐらいに対して、在宅は15000件にも上っている。中には殺人事件に発展しているケースも少なくない。毎日のように介護殺人が起きているのにも関わらず、馬鹿な有識者や介護関係者さえ、公然と在宅介護をするべきだと言う。俺は全面的に在宅介護は否定しないが、家庭介護は所詮素人だ。ある程度のところまでは出来るかもしれないが、家庭で介護ができる…

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