第507回「ハインリッヒの法則の使い方(中)」

今回はハインリッヒの法則を使い、多くのインシデント報告を増やすにはどうすればいいのか、またインシデントを分析した結果、事故が予見できる場合にどうすればいいのかを語ろう。 インシデント報告が余りにも少ない場合、当然のことながら上司は増やすように報告のやり方を変えなければならない。出来るだけ簡潔に ・出来事 ・対象利用者(利用者ではない場合もある) だけ簡単なメモ書きでもケース記録でもい…

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第506回「ハインリッヒの法則の使い方(上)」

前回のブログで出たハインリッヒの法則を今回は実践の介護現場でどう生かしていくのかを説明したい。 諸君のコメントの中に「月にインシデント350件なんて無理だ。そんな数値目標掲げるなど現実離れしている。ましてやそれを分析して対策を立てるなど不可能だ」という意見があった。確かにいきなり50床の特養で350件のインシデント報告は無理そうに聞こえる。だが、よく考えてほしい。非常に厳しい意見だが、そん…

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第505回「介護事故とは何か?(下)」

介護事故を予防するためには、深刻な事故が起こる前に予見することが必要だ。その予見は必ず内部の職員や関係者によってなされている。だが、それらの予見は余りにも施設にとっては不都合なことが多く、それを故意か無意識に見逃しているのだ。改めて言うまでもないが、全ての事故を防ぐのは不可能だ。だが、死亡事故や遺族が裁判に訴えるほどの事故は、きちんと従業員からの警告や予見を直視すれば防げることが多い。その予兆を…

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第504回「介護事故とは何か?(中)」

前回事故対策の根本は予見するものだと語った。それについて今回も説明していく。 先日JR西日本の福知山線の脱線事故で歴代のJR西日本の社長3人が結局は無罪になったことが報道されたのを覚えている人も多いかもしれない。その判決の是非はここでは議論しないが、あの脱線事故について少し話をしたい。 あの脱線事故について素晴らしい解説を書かれた本がある。 JR福知山線事故の本質―企業の社会的…

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第503回「介護事故とは何か?(上)」

今までリスクマネジメントについては何度も述べてきたが、体系だったシラバスで語ったことは無かった。今回は介護事故とは何か、それを研究してみたい。今回はブログを始める前に、事故記事の引用をしたい。朝日新聞にこんな記事が載った。  埼玉県ふじみ野市の特別養護老人ホームに入所していた高齢女性が介護ミスで死亡した、などとして、遺族が近く、施設の運営法人に約4千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起…

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第500回記念特別寄稿「エスカレーター事故」

いつもこのブログを書いているが、時々通常の連載では書くのを避けることがある。それはテーマがまずいからではなく、論文らしい起承転結をどうやっても出せそうにないからだ。500回以上書いていると、中には後から見ると書き直したい衝動に駆られるほど、酷い内容のものもある。だが、根本的に個人的な愚痴やエッセイみたいな内容にはしないようにしている。今回はそれを破って気軽に書いてみたい。 さて前置きが長く…

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いつの間にか500回突破しました

このブログをご覧になっている方はご存じかもしれませんが、 学校では教えない社会福祉がメルマガから通算して、500回を突破しましたこれも単に皆さまのお陰です。 500回突破しているのにも関わらず、お礼の言葉が遅れたのは申し訳ありません。 500回記念の特別寄稿を出そうかと思っているのですが、需要はあるでしょうか?勿論いつもの連載とは別です。よろしければ、コメントをお寄せいただけると嬉…

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第502回「なぜ教育は機能しないのか(下)」

今週も教育はなぜ機能しないのかを話していきたい。 教育マニュアルを作成する時には虚栄心の強いエゴイストは排除した方がいい。責任感が無く、体裁ばかり気にする人間ではグループの結束が乱れるからだ。自己主張は強くても、厄介事は他人に押し付ける人間がいると、当然真面目に頑張るメンバーから不満の声が上がり始める。そうなると最悪の場合は何も達成できないまま、メンバーが空中分解する。大体自分の主張はしたいけ…

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第501回「なぜ教育は機能しないのか(中)」

先週号のコメントで「知識や技術があっても利用者は金を払ってくれない。しかし、受講生は良い研修をすれば高い報酬を払ってくれる。そういう能力が高い人ほど現場を離れて、管理者側やコンサルティングに回ろうとする」という指摘はまさにその通りだ。じゃ、彼らの教える内容がそのまま現場で活かせるかというと、それはそうとは言えない。普通ゴルフのレッスンプロはきちんと実践でちゃんと活かせる内容を教える。野球でもバス…

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第500回「なぜ教育は機能しないのか(上)」

何度も何度も教育について書いているので、同じ内容になってしまうかもしれない。その危険性を冒してまででも今回は教育について述べたい。 2018年から前倒しで英語教育が小学校3,4年生から始まるらしい。確かに英語が事実上のリンガフランカ(共通語)である以上、それを学ぶ必要性は高い。だが、少々1年や2年学び始めるのを早めたところで、何の意味も無い。6年間学んで話せないものは、10年経っても話せる…

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